ダイナ・マコール 「あたたかな雪」MIRA文庫 

大好きなダイナ・マコールの新刊をご紹介します。この作品の原書は昨年の5月に出版されたのですが、執筆中の2005年6月に最愛の婚約者と叔母を亡くしているそうなのです。作品の冒頭に「ボビーへ」と亡くなった婚約者へメッセージが送られているのですが、それを読んだ時はとっても胸が痛くなりました。彼女の作品は、優しさと愛情溢れる作品が多く、読了後はとっても幸せな気分に浸れるのですが、辛く悲しい経験をして来たからこそ書ける作品なんだろうなと改めて実感致しました。
シャロン・サラ(ダイナ・マコール)のHPはこちら→http://www.romanceauthorspage.com/sharonsala/

The Survivors
The Survivors

ケンタッキー州カーライルの山奥で人目を避けるようにひっそりと暮しているデボラ・サンボーンは、「千里眼」という特殊な能力を持つ超能力者。その特殊な能力のせいで子供の頃から世間から疎まれ、40歳になった今も独身で唯一の家族は愛犬のパピーだけだった。ある日、近くの山で飛行機が墜落し、生き残った幼い子供と女性が救助を待たずして何かから逃げているのを感知する。デボラは、意を決して吹雪の山へと向うが、事故現場に到着した彼女の前に生き残りの幼い子供ジョニーの家族だという、オライアン一家出会う。彼らと供に救助に向かうデボラだったが、ジョニーの若い祖父マイクは彼女の不思議な能力に不信感を隠そうともせず、魔女でも見るような視線と言葉を浴びせる。しかし、マイクの手が彼女に触れた瞬間、近い将来、彼と結ばれると予感するのだった。

オライアン一家は元軍人の屈強の男達ですが、15年前に最愛の妻を亡くした85歳のソーンを筆頭に、その息子である64歳のジェームズはアルツハイマーの妻を抱えていて、45歳のマイクは二度の離婚経験があり、20代のエヴァンは3年前に妻を亡くして18か月前にイラク戦争から瀕死の状態で生還したばかり…と何やら深い悲しみを抱えた男系の一家ですが、5世代目となるエヴァンの息子を救うために家族総出で捜索に乗り出すのです。そこで出会ったのが、超能力者のヒロインで、彼女はずっと世間から疎まれ続けてきたので、ヒーローが彼女に対して不審の眼を向けても慣れっこになっているのです。「家族」というものに無縁だったヒロインがヒーローの家族と接するうちに、「家族」の暖かさを実感していくのですが、必ず別れはやってくると覚悟しているのです。そんなヒロインの心情がとっても物悲しいのです。ヒーローとヒロインが惹かれ合って行くのと同時に、ヒーローの息子エヴァンと生き残ったもう一人の女性モリーとのロマンスもあります。登場人物それぞれが孤独を抱え生きて来たのですが、この事件をきっかけに絆を深めて行く様子がとっても良かったです。

Comments

この作品、あっさり読めて読後感も良かったですね。でも2組のロマンスに家族の事、事件と、ページ数のわりに内容が濃すぎて、息子のロマンスと、戦争で負った傷への心の葛藤など少し淡白すぎたかなあ。この息子だけで1冊書けそうでしたよね。
悲劇を体験してきてるからこそ心温まる作品が書けるダイナ。今後も頑張って作品を送り出して欲しいですね。

  • [2008/01/28 12:02]
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  • れもんねこ
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昨夜、ダイアナ・マコールこと、シャロン・サラの「グッバイ・エンジェル」を読んで感動し、彼女の他の作品を調べているところです。
彼女の作品と出会って間もないのですが、自分のお気に入り作家に入れたいくらい素敵な作家さんですね。
ご紹介の作品、面白そうなので、次回はこちらを読んでみようと思います。

れもんねこさん、今晩は。
同意見です。何を書いてもネタばれになりそうだったので、あまり詳しくは書かなかったのですが、確かにエヴァンの話だけで1冊書けそうですよね。勿体ないというか…。ヒーローがヒロインの能力を認めたあと、すっかり彼女の虜になってしまったのが、凄く素敵で真っ正直で真っ直ぐな男性なんだなと感心しました。ダイナ・マコール(シャロン・サラ)が描くヒーローは本当に大好きです。

naoさん、初めまして今晩は。
コメントありがとうございます。
シャロン・サラの作品、私も大好きです。未読の作品は無いと思っていたのですが、実は「グッバイエンジェル」だけは未読なのですよね。感動作なのは分かっているのですが、粗筋を読む限り心が痛くなりそうなので、ついつい避けていました。どの作品もとっても面白いと思います。私の拙い文章で伝わるかは分かりませんが、気に入ったものがあったら、ぜひ読んで下さいね。その時は、感想などいただければ嬉しいです。

はじめまして。

はじめまして。
先程は挨拶なしで失礼しました。
実は、以前から秘かにこちらにお邪魔させてもらっていまして、本を選ぶときの目安にさせて貰っていました。
そのせいか、自分の中で初めての気がしてなかったんです(汗)
nagisetuさんの文章はとても分かりやすくて、その本の長所・短所が分かり、ロマンス本探しにはいつも大助かりです。
これからも、いろんな本のご紹介宜しくお願いします。
「グッバイ・エンジェル」、確かに辛い話で涙なくして読めませんが、以外に読後は爽やかな気分なれましたよ。




こんばんわ。
ロマンスや家族の話や事件など、内容は確かにてんこ盛りでしたが、
いい意味でお腹一杯になりました(笑)
最初、男性陣の名前が誰が誰やら覚えられず焦りましたが何とか乗り切りました。
ヒロインが40歳とは随分大人だなぁと思いましたが、自分の年齢を考えたら・・・あんまり・・・でした(汗)

naoさん、今晩は。
いや〜お恥ずかしい限りですv-402
難しい表現というか、思っていることをが上手く表現出来なくて毎回唸りながら書いているのですが、naoさんに分かり易いと言っていただいて、大変嬉しいです。頑張って、更新しますのでこれからも遊びに来て下さい!

すーさん、今晩は。
私も登場人物紹介をチラチラ見ながら読みましたよ!おお祖父ちゃんって誰だっけ?と言った感じで(笑)
内容的に盛り込み過ぎと言った感じで、エヴァンのお話はスピンにしたら面白かったのに…とは思うのですが、ダイナ・マコールの作品だから良しとしよう…と甘い感想になっています(笑)
40歳のヒロインでしたが、40歳には感じられないほど若々しかったですね。

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